2005"8月 お盆の心

 暑い日が続きますが、皆様は健康でお過ごしでしょうか?
 さて、今回はお盆に因んだ詩をご紹介します。お盆は皆さんもご存知のように13日にご先祖様をお迎えし、16日の送り盆までを言うのですが、単にご先祖の供養とだけとお思いではありませんか?この日だけは仏教の世界ではご先祖供養は勿論のこと、この世の中の万物全てに感謝し、供養する期間をあらわします。ここに、一つの詩があります。詩は私の大好きな詩人、坂村真民さんのものです。

二度とない人生だから
         詩 坂村真民

二度とない人生だから
一輪の花にも 無限の愛を
そそいでいこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を かたむけてゆこう

二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように 
こころしてゆこう
どんなにか よろこぶことだろう

二度とない人生だから
一ペンでも多く
便りをしよう
返事は必ず 書くことにしよう

二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう

詩集:『自分の花を咲かせよう』より 当山副住合掌


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